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企業目線を知って面接を勝ち抜く

レビュアーNewsではこれまで、通過するESをつくるポイントをお伝えしてきました。
ここでは、これから始まる面接を勝ち抜くために、企業側の目線で見た面接のポイントをお伝えします!

 

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(1)面接とは「入社後のあなたをイメージするための」ロープレ

大学生は、過去の受験の経験から、
「試験では唯一の正解を答えなければならない/間違ったことを言ってはならない」
「そのために用意周到な準備と練習をし、正答を覚える」
という行動パターンが染みついています。

そして、それによって面接が上手くいかない人を、毎年のように見かけます。

企業が面接で見たいのは、次のような力です。
「初対面の取引先と良好な関係を築けるか」
「配属先で上司・先輩に受け入れてもらえるか」
「交渉や提案の場で、自分の考えを相手と共有できるか」

いわば、働いている時の対人関係力や態度を、ライブで確かめるロープレです。

もしあなたが上司なら「正解を気にして相手の顔色を窺ってばかり」「間違えたくないので上辺の話しかしない」部下を信用できますか?
信用できない部下のように振舞ってしまうと、面接は失敗に終わります。

こうした面接の基本設定を踏まえた上で、学生と企業の間ですれ違いが起こりがちな以下のポイントを、面接集中シーズンの前におさらいしておきましょう。

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(2)「自分の魅力の見せ方・見え方」のすれ違いポイント

【ガクチカにおける企業の関心度は、努力のプロセス>輝かしい成果】

字数制限もあるため、ESのお題が「最も苦労した経験」であっても、ほとんどの作文が「速攻成功した経験」の話になっています(笑)。

もしこれがあなたが主人公のドキュメンタリー番組であったなら、「1つめの取組みで即成功を収めました」では、いかにも盛り上がりに欠けます。
人知れず頑張り続けた練習、成功までの試行錯誤、仲間との衝突、誰にも話さなかった気持ち…聞きたいのはそういう裏話ではないですか?

面接で企業が注目しているのは、成果よりも「成果を出すための行動パターン(再現性のある努力のプロセス)」です。
入社後のあなたをイメージするロープレという設定なので、論理的な証明というよりは、
話す内容が目の前のあなたに重なる/映像が目に浮かぶ/心が伝わるような、映像的でエモーショナルな会話をしましょう。


【企業が好感を持つのは「フレッシュな若い大人」】

新歓の時、新一年生に対して「夢と希望に溢れてキラキラしてる」と感じたことはないでしょうか?
別の言い方をすると、それは上級生が新入生に敵わない最大のポイントです。
社会人が「就活生や新入社員に期待する魅力」は、それと似ています。就活疲れでくすんでいては最大の魅力が半減です。

一方で、若者といえども新入社員はビジネスのパートナーとして迎え入れる相手なので、世間知らずな幼さや、大人の指示で動く優等生キャラは好まれません。
メンタルが成熟し、自立した印象の若者が好まれます。

若々しくてフレッシュだけど大人、ちょっとワガママな要求な気もしますが、意識してみてください。

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(3)「志望度の伝え方」のすれ違いポイント

【「●●業界では御社しか受けてません!」というアピールは逆効果】

例えば、三菱UFJ銀行への志望度の高さを示すために、「三井住友とみずほは受けていません!」というような主張をする人が時々います。
逆効果なので絶対やめましょう。

「じっくり調べずに適当に決めるタイプ」と見られるか、「業界自体を実は志望していない」と疑われるのがオチです。


【企業には「業界・企業理解の深さ=志望度の高さ」として刺さる】

学生は企業情報を「歴史を暗記するように扱いがち」ですが、企業は「生い立ちのように分かってほしい」と思っています。
「好きなら自分のことを分かっていてほしい、興味を持ってほしい」という割と普通の感情を企業側も持っています

「推しを語るオタク」のように、しっかり調べてきたことを楽しそうに話してくれたら満点です。

 

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ここまで読まれて感じたかもしれませんが、面接は学生側が思っているよりは、情緒的で人間的な交流です。
平たく言えば、大人と楽しく話して仲良くなる活動に近いものです。
オープンな気持ちで、はつらつと取り組んでみてください!