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キャリアビジョン(将来像)はどんなレベルで話すのが適切?

ESによくある「入社したらやりたい仕事」「達成したいことや夢」という質問。
質問の意図が深く解説されているわけでもなく、働いた経験もない中で考えるため、
「深堀りされた時に妥当な回答レベルが分からない」というお悩みをよく聞きます。

「話がかみ合いやすい回答レベル」は、業界・事業によって多少異なります。
いくつかパターンを整理してみましたので、参考にしてください!

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1.消費者向けの商品・サービスの企業なら→数年後~10年目をゴールに置いた話をする
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「消費者向けの商品・サービスの取り扱いが大きい」企業に対しては、
あまり遠すぎない時間軸をゴールにして語るのが無難です。

話の入りから「いずれは経営に携わりたい」と切り出したりすると、
地に足がついていない印象を持たれやすいと思います。

10年以上の長期目線の話を語りたい時は、「自分のキャリア」というよりは
「市場や産業の展望」に寄せて語るとよいでしょう。

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2.商社やベンチャーなら→経営者としてやりたい事を語っても浮かない
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商社やベンチャーなど、「早い段階で経営的意識をもって働いて欲しい」企業では、
経営志向を口にしても敬遠されません(かといって語るのがマストでもありません)。

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3.インフラ案件を扱う業界なら→個人のキャリアを越えた社会的問題意識を語ろう
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「サービスの提供先が社会」であったり「納品に10年以上かかるインフラ案件に携わる」ような場合は、
「なりたい自分ではなく成したい成果・社会」が求められている話題のレベルです。
政府系金融やプラント・エンジニアリング、素材系メーカー(一部の部門)などがそれにあたります。

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4.その他、意外な注意すべきパターン
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コンサルでは、経営「者」になりたいことを強調し過ぎると「すぐ転職しそう」と警戒されるので注意です。
また、デベロッパーは「大きなものをつくるからこその細部へのこだわり、手元の仕事」を大切にしているので、話が抽象的になりすぎないように気をつけてください。